引用:CERAKOTE
今回はエアガンの塗料についてですね。
みなさんエアガンをカスタムします?
今まで結構色んな銃をカスタムしてきたんですが、パーツを変えるだけがカスタムではありません!
塗装も立派なカスタムです。
塗装は見栄えもそうなのですが、パーツを塗装することで塗装したパーツを汚れや空気から遮断することで耐腐食性などを確保する重要な役割もあります。
エアガンを使っていくとどうしてもパーツが腐食します。
こまめにパーツをクリーニングしていくのが良いのですが、かなり手間がかかりますし、湿気や気温によっても腐食の速度が変化しますからかなりめんどくさい・・・(;´д`)
そこでパーツを塗装すると腐食する速度やメンテの頻度を大きく減らすことができるのです!
ですが、あまりパーツを塗装しているエアガンはありません。
圧倒的に酸化被膜の黒錆でコーティングされているエアガンの方が多いです。
理由は簡単で塗装はプラスチックならまだしも、金属パーツでは塗装はすぐ剥がれてしまうので、結局パーツの保護にならないのですね。(´Д⊂ヽ
しかもほとんど質感的には黒錆に勝てる塗料もないのでおもちゃっぽく見えてしまうのも問題ですね。
じゃあ「塗装はエアガンにはよくないじゃないか!ガンブルー液で黒染めしたほうが、耐久性があるし、剥がれない」
と思いますよね。
ですが実銃でもパーツに塗装が使われているので、塗装が問題ではないのです・・・塗料が問題なのです!
身近にある塗料タ〇ヤやアサ〇ペンなどの塗料自体は悪くはありませんが、耐衝撃性や耐摩耗性は低いので衝撃に強く食いつきがいい塗料を使えばいいのです!
そこで今回は米軍が採用していると名高いミルスペック塗料であるCERAKOTE(セラコート)を使用するメリットや感想、塗装方法など紹介したいと思います。
(塗料のスペックや塗装方法には素人なりの個人的な意見や個人的なやり方での感想なので意見の一つとして受け取ってくれると幸いですm(__)m)
コンテンツ
セラコートとは?
CERAKOTE(セラコート)はセラミックを成分に含んだコーティング剤で耐薬品性、耐摩耗性、耐高温、耐衝撃、柔軟性などの様々な高い耐久性を備えています。
アメリカのNIC社が開発したセラコートはその耐久性からミルスペック規格を合格しているため、
アメリカ軍の武器のコーティング剤としても使用され、過酷な環境下でも腐食や摩耗からコーティングしたモノをしっかりと保護します。
勿論武器のコーティングだけではなく、バイクやクルマなどの耐久性・耐熱性が要求される物の塗装としても最適です。
勿論本来は銃器にコーティングすることを想定されているのでエアガンへの塗装としては最高クラスの塗装となるでしょう。
セラコートは普通の金属へ塗装する際に必須であるプライマー塗装が必要なく、塗装面の足付けのみで塗装することができて、金属だけではなく木材やプラスチックなどの幅広くの材質に適応しているので、材質によっての相性もとてもいいです。
焼き付け塗装が必要なので一定の温度で約必要があり、耐熱性がある素材の方が扱いやすいですが、プラスチックの場合だと60℃で4時間、金属だと150℃以上で1時間で硬化します。
他の塗料と違って希釈できずにそのまま使用し、一番売れているHシリーズでは本剤18:硬化剤1の割合で調合することで硬化します。
セラコートの製品ラインナップ
セラコートに何種類かラインナップがありますが、ここで紹介するのは入手可能でベーシックなコーティングシリーズを紹介します。
Hシリーズ(2液性焼き付け塗装)
セラコートの中で一番ベーシックなものがこのHシリーズ
Hシリーズは2液性の焼き付け塗装なのでCシリーズと比べると扱いやすさは若干負けますが、焼き付け塗装でがっちり下地に食いつき、耐久性も高いのが特徴です。
一番カラーバリエーションが多く耐久性が高いことから、使うことが一番多いと思われるシリーズ
※追記
Hシリーズを使用した感じは金属の焼き付け塗装(120~150℃)での施工は2液性で調合のめんどくささや、自然乾燥しないことを考えても焼き付けさえすればすぐに高い耐久性や耐薬品性を獲得できて比較的スムーズに作業が進んだ印象です。
その後Hシリーズをプラスチック(ABS)に施工してみて、焼き付け(60℃)で4時間オーブンで焼きましたが、残念ながら思っていたような耐久性は発揮されませんでした(´Д⊂ヽ
60℃で4時間の焼き付けでは指触乾燥こそできましたが、ツメでこすると塗膜が擦れとれるほどの硬さしかありません。
爪の硬さは2Hほどらしいので2H以下の硬度となりますね・・・
耐薬品性もホビー用のうすめ液で取れるほどの耐久性しかありませんでした。
なので60℃4時間の焼き付けではまともな塗膜にならず実用性はありません!(タミヤの方が断然ましですwww)
ですが60℃4時間の施工のあと約2~3週間ほど放置したところ耐久性・耐薬品性が高くなっていることを確認しました!(^O^)/
爪でも傷付かず剥がれず、うすめ液でも溶けることがなかったのでプラスチックに塗装するのだったら長い乾燥時間を必要とするようです。
Cシリーズ(1液性常温塗装)
Cシリーズは耐熱性に特化したシリーズで常温乾燥が可能
Hシリーズよりもカラーバリエーションが少なく、耐久性も負けますが、高熱にさらされるパーツなどにはHシリーズよりも最適なコーティングです。
※追記
常温乾燥のCシリーズと同じMCクリアを使用しました。
乾燥は指触乾燥が約1時間で、完全乾燥が約5日程度でHシリーズよりも焼きつけや硬化剤との調合がない分扱いやすい感じがしますが、かなり強烈な酸性臭がします。
直で嗅ぐと鼻に染みって痛みが発生するぐらいの刺激臭です・・・(´・ω・`)
なのでエアブラシやエアーガンでスプレーするには目と鼻の保護が必須で、Hシリーズよりもキツイ作業になるかもしれません。
よく換気をして施工したほうがいいです(´Д⊂ヽ
コーティングの機能などにもよりますが、基本的にCシリーズよりもHシリーズの方が扱いやすいがします。
Eシリーズ(エリートシリーズ)
エリートシリーズはHシリーズをより耐久性を高めたもの
耐摩耗性が高く、耐久性も抜群に高いので実用性が高いものに施工するのがオススメのシリーズです。
セラコートホームページではHシリーズと値段が変わらないのでHシリーズの完全上位互換といいたいところですが、カラーバリエーションがあまりないのが唯一の弱点といっていいでしょう。
高性能クリアシリーズ
文字通りのクリアーシリーズです。
グロスクリアとマットクリアを2液性のHシリーズと1液性のMCシリーズの2つのシリーズでラインナップされています。
Hクリアは耐久性・MCクリアは耐候性が高く、使い道や塗装する場所によって明確な使い分けができそうです。
セラコートの施工方法
セラコートの施工方法は基本的に焼き付け塗装です。
なのでオーブンや乾燥機に入れて、高温で焼くことでコーティング被膜が硬化して期待通りの耐久性を発揮します。
中にはスプレー缶や自然乾燥のシリーズもありますが、種類が少ないのでベーシックなHシリーズがオススメ
セラコートは2液性の塗料なので塗料の他に硬化剤が付属します。
塗料18:硬化剤1の比率で調合するので、計量カップや計量スポイトで調合するのが良いでしょうね。
よく混ぜた後は希釈せずにそのまま使用します。
基本的に自然乾燥しませんが、硬化剤と混ぜると次第に固まっていくので1~3時間程度で使い切ってしまわないといけません!
それ以上放置していると塗料が硬化してペース状になってしまって使い物になりません!もちろん調合後は希釈もできないので保存も効かないので使い切ってしまわないといけませんね。
なのであまりたくさんの量を調合してしまっても使いきれないと捨てなければいけないので、
塗装するものにあった量で調合しなければいけないのが少し面倒なところですね。
因みに僕はベレッタⅯ9や1911ガバメントなどの亜鉛金属パーツを塗装してみましたが、塗料9ml:硬化剤0.5mlの量で外装系の金属パーツを2.5丁~3丁分ぐらい塗れました。
一回塗装してオーブンで焼いて2回目を塗装すれば時間的・量的にちょうどよかったのでエアガンを塗装するのならハンドガン1~2丁分ぐらい塗れる9mlでの調合がオススメです!
もっと多きものバイクやクルマのマフラーやエキマニ、エンジンブロックなんかは大きさ的に入る乾燥機やオーブンが一般ではなかなかないので業者さんにお任せしたほうが安上がりでしょう。
家庭用の大きなオーブンならⅯ4のレシーバーやハンドガードならいけるかもしれませんが、何度も言うように自然乾燥しないため針金なんかに吊り下げないときれいに塗装できないのは厳しいです。
上の画像は試しに塗装しようとしたベレッタⅯ9の操作系の金属パーツです。
下地処理のために表面をヤスリなどで整えています。
僕は小さなネジなんかのパーツは置いて塗装するのが難しいので100均から買ってきたアルミ製の洗濯ばさみに針金を括り付けて塗装しました。
アルミ製なのでそのままオーブンに突っ込んでも溶けることがないので扱いやすいですね(^O^)/
焼き付け後は水すら弾く被膜になります!これなら耐腐食性は抜群でしょうね!
塗膜が薄いといっても厚さがない訳ではないので例えばガバメント系のマガジンキャッチやスライドストップレバーのフレームとパーツがぶつかる軸の部分なんかは塗装しないほうがよさそうです。
可動部を塗装すると痛い目見ますよ!(゚Д゚)ノ⇦痛い目見た人
というのもセラコートは耐摩耗性も高いので簡単に被膜を剥がすことができません!
擦り合わせが大変になるので可動部は塗装しないか、かなり薄く塗装したほうがいいでしょね( 一一)
因みにウェスタンアームズなんかにあるバトルダメージ仕様のハンドガンなどもセラコートでやると耐久性がある分簡単にできます!
試しにやってみたベレッタⅯ9のトリガーバーですが、#600のペーパー掛け約2分で擦れやすいエッジ部分だけのセラコートが削れました。
噂通りすごい耐久性ですね(汗)
塗料(コーティング)なので剥げないことはないですが、そこら辺の塗料よりも圧倒的な食いつきと耐久性が分かります。
そこそこ目の粗いペーパーにすら耐えるので軽くやすって角の下地を出してのバトルダメージ仕様も簡単にきれいに?汚く?・・・かっこよくできますよ!!
食いつきなのですが、やはり下地処理したほうが強力に食いつくみたいです。
脱脂はもちろんですが、足付けしたほう断然いいのですが、サンドブラストやペーパー掛けをしないとどうなるかというと・・・問題ありません。
プロの方やモデラーから「何舐めたこと言ってんだよ!」って聞こえてきそうですね(;´∀`)
実際さっきも言った通りで足付けしたほうが剥げないのは前提のお話として・・・
脱脂のみの亜鉛パーツの耐久性を試してみましたが、正直そこら辺の塗料を塗装して軽くバーナーであぶった塗膜よりも強固になりました。
お試し例としてガバメントの亜鉛製のマグウェルです。
知っている人は分かると思いますが、ここはマガジンとマグウェルがかなり擦れる部分なのでそこら辺の塗装やガンブルー液の黒染めでは簡単に傷が付き下地の金属が見えてきます。
ですが・・・100回以上ほどマガジンを粗くリロードしてみた結果は剥がれはほとんどありませんでした。
下地処理でやったことは脱脂と真鍮ブラシで軽く磨いたぐらい(塗装されていたが昔剥離剤で剥がした)
なのでよほど強固な塗膜に拘らない限りそこらへんの塗料の塗膜より圧倒的に強いので、下地処理が脱脂と軽く磨くぐらいで金属が擦れた程度では簡単に剥げないぐらいの塗膜にはなるようです(≧◇≦)
ですが、作動でスライドに常に擦れるハンマー部分の一部では流石のセラコートでも擦れてしまうようです。
それでも擦れて下地は出ていますが、塗膜の剥がれは起きていません!
セラコートを使うメリット
セラコートは米軍が正式採用されているとだけあって、かなり機能性が高いことで有名です。
戦場では武器等は様々な過酷な環境にさらされるので、それに耐えてかつパーツを保護して腐食を抑えなければいけません!
なのでセラコートは多数の耐久性が高い機能があることで有名です。
とにかく高い耐久性がある
なんといってもCERAKOTEの最大のメリットはこの多数の耐久性の高さです。
硬度・密着性・耐腐食性・潤滑性・耐摩耗性・耐衝撃性など様々な過酷な環境でもパーツを保護する性能に長けています!
手荒く使う武器等にセラコートを施すことによって、メンテナンス頻度を下げ、腐食を抑えることもできます。
金属と金属がぶつかってもコーティング被膜がなかなか剥げないので、密着性・硬度も高いので飛び石などでの塗装の剥げも起きにくいので傷もつきにくくなるのもいいところです!
セラコートのスペック表です。
硬度に関しては鉛筆硬度では自動車の塗装の硬さが2Hほどなので9Hとかなりの化け物となっていますね。
耐腐食性を試す耐久試験も最低2000時間と化け物じみています。
腐食テストの画像などはセラコートジャパンさんのサイトから見ることができるので詳しいことはそちらでどうぞ!
画像からはCERAKOTEの耐久性を簡単に見ることができます。
明らかに腐食性は他のコーティング被膜を差し置いてナンバーワンであることが見て取れる!
このグラフ通りならダントツでコーティングの中では耐腐食性脳が高いことになります。
しかも実験条件が5%の塩水ということで海水の約3%程度の塩分濃度を超えていますし、実験温度が60℃ということで夏の気温での最高クラスである40℃よりも20℃も高いです。
なんでも10℃上がると2~3倍ほど化学反応が早く進むらしいので、実験結果は自然環境の中でもかなり過酷な状況を想定しているようです。
日本の夏の環境で海水に付けておいても数日程度ではビクともしないことを意味してますね。
実験結果を見ると普通の環境ならさらに腐食するまでの時間が長いことを意味居ますから
海水などにも耐久性を発揮することになるので釣り用品・・・竿などには最適でしょう。
摩耗性はかなり高いようです。
ですが自分はエアガンで試してみましたが、頻繁に金属が擦れるところは取れてしまいました(´Д⊂ヽ
多分コーティングした塗膜の厚さにもよるものと思います。
手ではまず剥げないので摩耗性自体はかなり高いと感じますが、流石にコーティングである以上摩耗自体はするようです。
値段に対してコスパが高い
セラコートのHシリーズは約120mlとタミヤの100mlスプレー缶よりわずかに多いレベルでお値段が役6000~7000円と正直なところ高く感じます。
実際同じ塗料でもタミヤでは1000円以内で買えるでしょう。
ですが、セラコートは一度塗装して焼き付けすると一般的な塗料よりも高い耐腐食性と耐摩耗性などを発揮します。
一般的な塗料は入手しやすく、塗りやすい反面耐久性は低いのでセラコートは長期的に見れば圧倒的なコスパの良さを体感できます。
パーツのメンテナンスの面でも汚れを弾くのでメンテナンスがしやすく、頻度も少なくて済むのでメンテナンスフリーとまで行かなくても頻度を減らすことができて扱いやすくなると感じます。
コーティング被膜もかなり薄いので塗装したモノの細かな形状を崩すこともないのでフォルムもそのまま維持できますね(≧◇≦)
幅広い色を選ぶことができる
シリーズによりますが、ベーシックなHシリーズではかなり色合いが豊富に用意されています。
何と色数は80色を超えるほどあります!なので自分の理想に近い色合いを選ぶことができますし、調色もできるので塗料を混ぜて自分だけの色を作ることも可能です。
(もちろん塗料自体高いので調色には勇気がいるので業者さんに任せた方が良いかもですね(;´∀`))
ツヤ有のグロス仕様の物からマットなツヤ消しの塗料もあるのでツヤに対しても拘りがあっても問題はなさそうですね.
エアブラシでも塗装できるレベルの扱いやすさ
塗料の中でもセラコートは結構扱いやすいレベルだと感じます。
一般的な低圧のエアーコンプレッサーを使用したスプレーガン(口径0.8㎜)が推奨例らしく、それ以下だとセラミックが詰まってしまう可能性があるとなっていました。
ですが試しにタミヤのベーシックエアブラシセット一式(口径0.3㎜)で塗装した結果、詰まることなく問題なく塗装できました。
逆にエアガンのパーツなどの比較的小さきものを塗装する場合は塗料の価格も高いし、無駄な吹き付けがなくなる分エアブラシで塗装したほうがメリットが大きそうです。
希釈もできないので逆に濃度調節が必要ない分他の塗料よりも使いやすいです。
一応セラコートは耐薬品性もあるので剥離剤すらも耐えるらしいですが、硬化前ならアセトンやシンナー(うすめ液)などで洗浄できるので清掃も簡単でした。
僕はクレオスのうすめ液で洗浄しましたが、問題なくキレイになりましたが、硬化剤を入れて放置したものは流石に徹底した分解清掃が必要でしたね(;´∀`)⇦どんな塗料でも同じです。
金属だけでなくプラスチックや木材にも塗装できる
セラコートは軍事用品に塗装するからといって金属だけではなくプラスチックや木材にも塗装できるのが特徴の一つになっています。
ただし基本セラコートは自然乾燥しないので焼き付けが必要になります。
そうなるとプラスチックなどは熱に弱いので低温で長時間焼き付けすることが必要になりますね。
金属だと150℃以上で1時間以上で硬化するとなっていますが、ABS樹脂では60℃で4時間以上での焼き付けで硬化するようです。
なので塗装する材質によって焼き付け温度と時間を調整するのが硬化させるのには必要なので注意が必要ですね。
セラコートを使うデメリット
価格が結構高い
メリットでコスパがいいって書きましたが、実際118mlで6000~7000円もするので塗料としてみるとかなり高いです。
値段のせいもあってなんでもセラコートで施工するには長期的に見てコスパが良いといっても高いので、普通の塗装で十分なものには塗装しない方がいいかもしれません。
使用頻度が多く、擦れや腐食に耐性を付けたいものに使用することがオススメです。
ドレスアップ目的の着色・色替えとしてだけの塗装目的ならかなり割高になるので塗装するものは考える必要がありそうです。
スプレー缶のように気軽には塗装できない
セラコートは基本的に焼き付け塗装で2液性の物がほとんどです。
なので塗装するための機材が必須になります!
エアブラシ一式や洗浄剤、塗装ブースなどなどが必要になるということになります。
何もない状態から手軽に塗装できるという訳ではありません。
エアブラシなどの塗装環境が整っている人だと問題なく塗装できるだけでなく希釈する必要がないので割かし扱いやすい塗料だとおもいますが、スプレー缶で塗装している人だと機材をそろえるところからのスタートになりますね(-_-;)
一応スプレー缶も出しているようですが、クリア塗料のみらしいので高耐久の色付き塗装ができるセラコートを施工したいのなら機材が必須ということになります。
一度硬化剤と調合すると使い切らなければいけない(保存できない)
セラコートは2液混合で使うので、一度混ぜてしまうと使い切ってしまわなければなりません。
混ぜるとだんだんと硬化してくるので混ぜてから4~5時間ぐらい放置するとペースト状に固まってきてしまい、そうなるともう使い物になりません!
うすめ液もセラコートには存在しないので保存することができないため塗装するものにあった量を調合することになりますね。
さっきも書きましたが、ハンドガンの外装可動金属パーツを塗装したら塗料9ml:硬化剤0.5mlの量で2.5~3丁ほど塗れたのでハンドガンを塗装するのなら9ml程度を目処に使い切るのがコスパ的にもオススメです。
臭いがキツイ
塗料全般に言えることなのでセラコート特有のデメリットではないですが、やっぱり臭いがきついですね。
室内での塗装は塗装ブースなどがない限りやめておいた方が良いです。
マジでタンスの中の防虫剤の臭いがします(;´∀`)www
オーブンや乾燥機などの焼き付け塗装用の機械が必要
普通の塗装では必要ない焼き付け塗装用のオーブンや乾燥機が必要になります。
焼き付け用の機材がないと塗料を硬化させることができないのでこれも必須ですね。
小物程度なら家庭用のオーブンで問題ありませんが、大きいものは入りません。なので専用の大きいオーブンや乾燥機が必要になります。
なので大きいものを塗装するとなると高い専用の物が必要なので業者さんに任せた方が良いと思いますね。
入手方法が少ない
次の見出しで入手方法について書きますが、セラコートは基本的にそこら辺のホームセンターでは入手できません!
セラコートを販売しているアメリカのNIC社から輸入しなければいけません。
日本での輸入は鈴友株式会社が代理店を務めているので日本語・日本円で取引できますが、手軽に入手できるものではありません!
少量ですが、Amazonで取り扱っているのでお目当てのカラーがすぐに手に入れたいという人はAmazonから購入することができます。
それでも時期によって欠品していることもあるし、すべての色がある訳ではなく目当てのカラーがないものもあるので基本的に入手には輸入に頼ることになりそうですね。
基本 自然乾燥しない
これも何度も言っていることなんですがセラコートは基本的に焼き付けが必須です。
中にはCシリーズのような常温で乾燥するものもありますが、色などのバリエーションが少なく、好きな色合いや性能を求めることが来ません!
なので基本的に焼き付け塗装することになるのですが、自然乾燥しないので少し触れば塗膜が取れます。
キレイに塗装するには手が触れないように針金などでつるして、慎重に塗装する必要があります。
スプレー缶のように塗装して少し自然乾燥させて触れる程度硬化してからオーブンに入れることができないので少し塗装するときに慎重に扱う必要があります。
セラコートの入手方法
セラコートはアメリカのNIC社が販売していて、日本では現在は鈴友のみ正規代理店として輸入しているので、そこら辺の模型店やホームセンターでは入手できません。
鈴友が運営しているセラコートジャパンにある塗料をホームページで購入するか、アメリカのセラコート公式ホームページから購入し、鈴友を通して輸入するぐらいしか入手方法がありませんね。
ただし公式ホームページで購入して輸入した場合一か月ほど時間がかかるので、すぐ使うことができないので入手方法の時点でなかなか難易度が高いですね(;´∀`)
※1か月たっても届かなかったので鈴友にメールを送ったらすぐに請求書のPDFが入ったメールが送られてきました。
追記:CERAKOTEの公式ホームページから鈴友経由で輸入してみましたが、
本剤+硬化剤(118ml・4オンス)が約3990円+消費税+関税(1000円~)+立替納税手数料1100円+輸入手数料2899円
この程度かかりました。(他の物も購入していると多少金額は上下します。)
セラコート自体の価格は安いのですが、そのほかの税金などでなかなかの金額が持ってかれます(´Д⊂ヽ
(僕はまとめて何種類か注文したので1個当たりの価格は比較的安く済んでますが、単品での注文になると割高ですね。)
少量だとかなり割高になるので大量に購入すると手数料が節約できるので買うのだったら一気に購入してしまうのがオススメです!
逆にAmazon感覚で1個ずつ購入するのはオススメできません!手数料と税金がべらぼうに高く感じます。
118mlのボトル1個が必要だったらAmazonでCERAKOTE JAPANから購入できるHシリーズのボトルを購入したほうが安く、しかも届くのが早いのでそちらの方がオススメですね(;^ω^)
もしもセラコートを自分で塗装できないと感じる人は?
セラコートを自分で施工しようとしても塗装機材や乾燥機材を集めたりしなければならないので初期コストがまぁまぁかかります。
もっと言えばバイクやクルマのマフラーなどのデカいパーツを塗装しようと思っているのなら一般的なオーブンなどでは不可能です。
なのでセラコートを塗装しようにも環境がない!という人にはやはり業者さんにおも課せしたほうが良いです。
業者さんなら焼き付け塗装なども行っているので専用の乾燥機などがあるので耐熱塗料と同じ要領で塗装してくれます。
セラコートジャパンのサイトからお近くの認定施工店を探すことができますよ!
エアガンでもストライクアームズさんなどでセラコート施工依頼ができます!
模型用塗料を使ってきたセラコートを知ったら他には戻れない・・・
ということでミルスペック塗料であるセラコートを塗装して使ってみた感想ですが、文句なく今までで最高クラスの塗料です。
今までタミヤやアサヒペン・インディ・クレオス・ホルツなどなどたくさんの塗料を使ってみてエアガンに最適な塗料を求めてきましたが、何かしらの壁にぶち当たりましたwww
耐久性に難があったり、塗膜が腐食したり、色が無かったりと様々ですが、一度このセラコートの耐久性とリアルな質感(実銃の塗料なので当たり前)・塗装のしやすさ等を考えると圧倒的にこのセラコートの有用性が身に沁みます(´Д⊂ヽ
全然剥がれませんし、色も豊富なので自分の理想の色が作りやすいのもいいですね。
手軽に塗装できる缶スプレーなどもいいのですが、やはり丹精込める一丁を作り上げるならセラコートなどのミルスペック塗料以外は使えなくなりますね!
それほどいい塗料でした。
先ほども書きましたが、このセラコートはエアガンだけでなく、車やバイクなどの塗装にも最適です。
最高クラスの耐久性を求めている方にメチャクチャオススメな塗料なので気になった方は塗装してみてください!