今回はマカロフと並んで知られているヤバい(笑)ハンドガンの紹介です!
日本でも有名なこの拳銃はヤ〇ザの使う拳銃として日本の映画やドラマによく姿を見られます。
日本でよく見るこの拳銃は元々は旧ソ連が製造していたものを中国で粗悪なコピー品が製造され、それが日本に流れてきていることで悪い意味で有名になりました。
コピーされた銃は命中精度が悪く、しかも元になっている銃には普通あるはずのセーフティ(安全装置)がついていないかったため暴発すらいとわない撃ち手を傷つける可能性がある銃としてヤバめな拳銃として有名になりました。
今回はそんなヤバい拳銃をガスブローバックガンでモデルアップしたKSC製トカレフ TT-33の紹介です!
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KSC製 トカレフ TT-33 スペック
KSC製 トカレフ TT-33 スペック
- 全長 195㎜
- 重量 670g
- 弾丸 6mmBB弾
- 作動方式 ガスブローバック式セミオート
- 装弾数 10+1発
- 価格 21890円(新品税別・メーカー希望小売価格)
トカレフ TT-33は1930~1933年にトゥーラ造兵廠で設計され、1950年代までは旧ソビエト連邦国軍の正式軍用拳銃として採用されていた。
基本構造は1911ガバメントをベースとしながらも本来はあるはずのセーフティ(安全装置)を取り除いていることが最大の特徴です。
構造的に耐久性が高いm1911からセーフティを減らしたり、パーツ点数を削減することで、内部機能の軽量化と構造を単純にすることで剛性を高めているため、故障が少なく生産性が高い拳銃を作成することにしました。
デザインはコルトⅯ1903・FN M1903をベースにしています。
基本的に環境が過酷なソ連での使用を考えての構造なので、単純で頑丈な構造を持ち命中精度なども悪くなかったので、1950年代にワルサーPPを元にした後継機であるPM マカロフが登場するまで活躍しました。
今では単純な構造と耐久性の高さ・生産性の高さも相まって中国がコピーモデルを生産し、日本にもコピーモデルの一部が不法に流れてきてヤ〇ザが使用しているとして問題になった銃でもある。
KSCはそんなトカレフをガスブローバックガンでモデルアップ!
フレームやスライドはHW樹脂を使い、重量感や質感をリアルに再現し、造形や基本構造をできるだけオリジナルに近いように再現しています。
一般的な有名拳銃と比べると知名度は落ちますが、日本では問題になっていることもあってか、映画やドラマにはもちろん
龍が如くなどのゲームやソードアートオンラインなどゲームやアニメにも登場していて日本の作品には意外に多く登場している印象です。
付属品は説明書一式・BB弾少々・マズル保護キャプ・ホップ調整用専用レンチ・交換用マガジンベースがついてきます。
マガジンベースはランヤード付とランヤード無しを選べて、ランヤードありを使用する場合はマガジン注入行が隠れてしまうのでほぼ観賞用になっていますね。
KSC製 トカレフ TT-33 外観
トカレフのファーストインプレッションはまぁ武骨ですwww
旧ソ連製の拳銃ということで生産性と頑丈性を追求しているのでセーフティすらないのですが、内部メカ構造がシンプルで操作がしにくい印象はありません。
必要ないものは極力削減する方向性なので刻印すらオミットされ、まともな操作レバー類は左側のみに配置されているので、初心者ですら数分あれば操作をマスターできると思います!
スライドやフレームは金属粉を混ぜ込んだHW樹脂で作られ、稼働パーツ類も金属製ということでかなりリアリティーは高い方ですね♪
安全装置はないですが、スライドストップはちゃんと付けていて、残弾がゼロだとちゃんとホールドオープン!
スライドを引いた感じもしっかりした重さがあって、コッキングがかちゃりっ!といい音がして気持ちいいです。
ただ、スライドストップはガンガン作動させるとストップノッチ(窪み)がくたびれてくるのでスライドストップ時のスライドリリースはレバーで解除するのは気を付けたほうがよさそうです。
(KSCさん 流石にそろそろマルイさんみたいにメタルノッチ付けてくれませんかねぇ~(-_-;))
スライドやフレームは細見で角張がなく、刻印もないのでシンプルなデザインで、かなりすっきりしていて扱いやすい!
トカレフはレバー類も少ないので出っ張りも少ないのでスライドもかなり引きやすいように感じます。
マズル部分はガバメントと同じようにバレルブッシングで止まっています。
このバレルブッシングを回転させることでスライドからバレルを取り出せるので、ここはガバメントと同じようなつくり方ですね。
因みにこのバレルブッシングは実銃ではわかりませんが、ガバメントである専用のレンチを使わなくても指で分解できるのでメンテナンス性がガバメントよりも上です。
トリガーには大型のロングトリガーを装備!
近代系Ⅿ1911で見られるホールタイプではなくフラットなノーホールタイプを採用しています。
ロングトリガーを装着しているのにも関わらず、トリガーガードは大きめで操作に窮屈さはありません。
どうやら寒いソ連ではグローブを使用するため大きめに作られているようですね。
安全装置がないことで有名なトカレフですが、ちゃんとスライドストップやマガジンキャッチは装備しているので最低限の装備はちゃんと付けていることが分かりますね。
あと特徴的なのはスライドストップをの軸を停めているクリップでしょう。
ガバメントではスライドノッチ(窪み)を使って外れないようにしているのですが、トカレフではスライドストップをクリップで停めています!
こういうところはとても武骨でソ連らしい装備です!
グリップはシンプルに縦にセレーションが入って、左側のみフレームにランヤードリンク、中央にはトカレフを象徴する黒星が入っています。
グリップ感向上のため持ちやすいようにグリップパネルは厚めで、グリップ上部と下部は斜めになっているのでサムレストのように使うことができて、意外に使いやすいグリップです!
実銃はグリップパネルも鋼版をプレスして作られていますが、KSC製は流石にプラスチックですね(;´∀`)
スチールは錆びたりするし、作るのにコストがかかるためでしょうか?
リアルさを追求する人はヤフオクなんかで実銃グリップを装着するといいでしょう。
いやぁ~コレですよwww 刻印!
ただ単に何も刻印されていないわけじゃなく、最低限必要な物は刻印されているのでシリアルナンバーやらプルーフマークとかは再現されています。
ほとんど何も刻印されていない銃にポツンと必要最低限の刻印があると武骨感がグッ!と増しますね!
スライド上部にもシリアルナンバーと製造年の刻印が再現されています。
バレル排莢ポート部分にも刻印は一切なしです!
ガバメントなんかは使う弾薬の刻印(.45ACP刻印)があったりするのですが、トカレフにはそんなもの必要ないようですねwww
弾薬刻印すら不必要ということでオミットされちゃってます。
フロントサイトは少し背が高いものがスライド一体式で装備
Ⅿ1911A1並みに細いサイトで背が少し高いのでまだマシですが、サイトを覗くと探しにくい印象ですね。
勿論ww2時代の拳銃なのでホワイトドットを付けるなんて考えはないです。
リアサイトもハンマーがスライドから飛び出る形状をしているせいもあってか、結構背が高いサイトが装備されています。
これはⅯ1911A1よりも圧倒的に覗きやすい。
こんな感じでハンマーが上部からはみ出すのでハイサイトでなければまともにサイティングできないようです。
ハンマーダウンしていれば関係ないように思いますが、作動時には一瞬隠れてしまうので視認性を高くしたのかもしれませんね。
サイトノッチは小さいUの字型で正直サイティングしやすいとは言えない。
一応コルト&FN Ⅿ1903のデザインをベースに採用しているらしいのですが、個人的にこのハンマー部分の形状はセーフティがないトカレフなりの安全対策の一つなのかなぁ~と感じます。
S&W M49 ボディーガードみたいにハンマーが引掛かりにくいので、誤操作防止対策でハンマーを包み込むようなデザインをしているので(;´∀`)
コッキングセレーションの溝は細い溝と太い溝が交互の並んでいるデザインをしていて、グローブを付けていてもスライドを引きやすいようにしているようです。
実際にコッキングの時は細い溝だけよりも太い溝の方が使い見やすいので理にかなっているようです。
マガジンはシングルカラムタイプなので細いのですが、実銃では専用の7.62x25mmトカレフ弾を使用するためガバメントなどの.45ACP弾よりも幅が広くなっています。
一応冒頭でも書いたのですが、マガジンの底部分のマガジンベースは交換式でランヤード有りと無しの2つのバージョンにすることができます。
個人的にランヤードは使わないし、ガス注入が面倒になる点からランヤード無しのマグベースを使っています。
握った感じはシングルカラムタイプのマガジンを装備しているのでフレームやスライドは細くグリップ上部の削り込みのおかげもあって結構握りやすい。
握りやすさではブローニングHPやCZ75に近い印象です。
素手で握ってもチェッカリングなどもないのでかなり握りやすいです!
トリガーもロングタイプなので指が掛けやすく、武骨な印象とは裏腹になかなか使いやすいです。
マガジン込みの重量は公式スペックに近い約675gでした。
ずっしりしていた割には結構軽い重量ですね。実銃では約800gほどなのでBB弾やガスをフルチャージした状態でも120グラムぐらいは軽い計算になります。
でも実銃よりも軽いといってもおもちゃ感はなく、細見なデザインのためいい感じの重さに感じます。
シングルカラムタイプなのでマガジンの重量は約183gと軽めですね。
実際に本体の方が重量感があります。HW樹脂の重さが効いているのかもしれません!
KSC製 トカレフ TT-33 簡易分解
次は分解ですね♪
ガバメントとほぼ同じ構造をしているので分解方法もガバメントと似ていますが、先ほどもあったように部品点数を減らした結果スライドストップのピンをクリップで挟んで停めています。
なのでピンを外すことで簡単にスライドとフレームを分割することができます。
このクリップですね。
クリップに挟んであるうちの銃口側のピンをクリップから外します!
クリップは銃後端側にスライドさせるだけで外せるので簡単なのですが、作動の振動で外れないようにある程度きつく止まっているのでちょっと外す時には力が必要です。
こんな風にクリップをスライドさせてピンのロックを解除したらあとはスライドストップを反対側から引っこ抜くだけです!
ガバメントではノッチに合わせて引き抜く必要があったんですが、トカレフはそれも不要!
本当にガバメント系の構造を踏襲しているのか?と思うほど簡略化されていますねwww
こんな感じであっけなく簡易分解できます。
バレルの分解はバレルブッシングで止まっていて、簡単に回すと外れるのでガバメントよりもバレル取り外しも簡単だと思います・・・・・が!
気になったのはグリップの分解ですよ!
トカレフのグリップはネジがありません!
他の拳銃ではほとんどがグリップが一体型かグリップパネルがネジで止まっているのでトカレフはどうやって止まっているのか?と思ったら・・・
グリップ内部にグリップパネルを停めているレバーがあります!
このレバーを棒などで反対に側に動かすと外れるようになっています!(説明書読まなかったら分からなかった)
その気になれば指でも分解できて、しかも変なガタツキもないので面白いロック方法ですね♪
左側のグリップパネルを外したら、右側も外せるようになります。
分解レバーは形状こそ違いますが、レバーを反対側に動かすと外れるので難しい仕組みではありません。
構造を簡略化している旧ソ連っぽい設計ですね。
こんな感じでグリップも分解できました。
グリップだけパッと見では分解方法が分からなかったので一応紹介しましたが、内部パーツをいじらない限り分解することはほぼないと思うので面白い方法で止めてるよ~程度の紹介です。
構造自体は簡単でデザインもシンプルなのですが、独特なパーツや固定方式を採用しているので分解して結構楽しい一丁ですね♪
KSC製 トカレフ TT-33 命中精度
命中精度の確認です!(BB弾はS2S製の0.2gバイオBB弾を使用・射撃距離は約10m程度)
まず思ったのがガスが入れにくい!なかなかうまく入らなかったので個体差もあるのかもしれません。
ブローバックはシステム7+HW樹脂ということでハードキック気味で反動が強く、作動性も悪くはないが、他のKSCモデルと比べるとやはりマガジンのガスタンク容量のせいかキレがないといった印象で、
シングルカラムタイプで冷えに弱く、ガスタンク容量も少ないので、撃ちきってもホールドオープンしないことがまぁまぁあります。
命中精度は個体差もあると思いますが、10m程度で少し左右にばらける印象
明らかなドロップ弾や装填不良もあったためシリコンスプレーを少し吹いたら改善しましたが、それでも10m程度で20発撃ったうち10発程度に命中率はとどまりましたね。
総合的にサバゲーなどではやはりガンガン使っていける性能ではないですが、性能自体はそこまで悪くはないといった感じです。
お座敷シューティングやブローバックを楽しむにはリアルでいいモデルですね♪
KSC製 トカレフ TT-33 評価
レア度 | 70点 | |
---|---|---|
クオリティー | 90点 | |
性能 | 40点 | |
価格 | 60点 |
今回はKSC製トカレフ TT-33のレビューでした。
鉄砲詳しい人ならもちろんこの銃は性能を追求している銃ではないと分かっていると思います。
なので命中精度などは二の次だと分かるでしょう。
ぶっちゃけ性能はマルイ製のグロックやベレッタ、ガバメントなどの方が良いです。
ですが、やはり外観ですよね♪つまりロマンっロマン♪♪
限定モデルも生産していて、その中でも中国ノリンコ社が生産したタイプ54(54式手槍バージョン)はまさしく日本のテレビに登場したモデルなのでかなりいい味を出しています!!
旧ソ連が作った拳銃ということもあってまぁ~武骨!!
とにかくシンプルで剛性が高く、生産力を高くするために作られた拳銃なので刻印なども最小限でとにかく武骨です!
フレームとスライドはHW樹脂なので、質感も重さもバッチリなのでそこは流石KSC分かってますね~
他のメーカーではトイスターとSRCが出していますが、あちらはやはりコスパ重視でリアルさはKSCには勝てません!
これはトカレフが欲しい人はかなり楽しめるモデルではないでしょうか?
KSCはトカレフだけでなくマカロフも生産しているのですが、やっぱりここまで来たらスチェッキンもモデルアップしてほしいところですね♪
本当にそれだけトカレフとマカロフは楽しいモデルだと感じます!これは有名拳銃に飽きた人に非常にオススメできる癖のあるハンドガンです!