今回紹介するのはかなり時代を感じさせる一丁です!
中古屋さんで見つけた結構レアな一丁、それが今回紹介するタナカ製のベレッタⅯ1934です。
この銃見たことありますか?
ベレッタと聞くと有名なⅯ9やⅯ93R
ちょっとマイナーなモデルではM8000クーガーヤⅯ84チーターでしょうね。
ライフルやSMGなどもありますが、やっぱりベレッタは拳銃のイメージが強いです。
そんなベレッタがWW2時に開発した拳銃がⅯ1934です。
このⅯ1934は非常にマニアックなモデルであまり販売されていませんでした。
タナカ製 ベレッタ M1934 のスペック
タナカ製ベレッタⅯ1934 スペック
全長 150㎜
重量 400g
弾丸 6㎜BB弾
作動方式 ガスブローバック式セミオート
装弾数 11+1発
価格 販売終了
ベレッタM1934はイタリアのベレッタ社がWW1後に大量供給のために作られた軍用拳銃M1915の改良モデル
当時のイタリアは武器不足で生産が追い付かず、もちろん拳銃も不足していました。
そこでイタリア陸軍はベレッタ社に大量生産可能でパーツ点数減らした9㎜拳銃の作成を依頼して作られたのがベレッタⅯ1915です。
更に1930年代になると改良型のM1931やM1932が作成されて、これをさらに改良したものがベレッタⅯ1934です。
このM1934はWW2時はイタリア陸軍の正式拳銃としての地位を獲得していて、Ⅿ1915から続くこのシリーズは
(小型軽量でとても扱いやすくて、部品数も少ないので故障も少ない。作動に関してもジャムが少なかった)
ため信頼を勝ち取りこの拳銃のおかげでベレッタ社はイタリア最大の銃器メーカーに上り詰めました。
タナカはベレッタⅯ1934を1990年代にガスガンとしてモデルアップしました。30年前のモデルということになります(≧◇≦)
当時のガスガンとしてはかなり出来のいいガスガンでショートストロークながらブローバックする優秀さです。
ベレッタⅯ1934の他にもバリエーションモデルとしてウッドグリップ装着モデルやベレッタⅯ934なども販売していたようですが、現在ではとっくに生産終了しています。
タナカ製 ベレッタ M1934の外観
タナカのⅯ1934は素材がABS樹脂と亜鉛パーツで構成されています。
全体的にブラック塗装のテカリが強く、コンパクトピストルなので手のひらサイズの大きさが印象的です。
スライド左側はベレッタ刻印が入っています。
たぶん見るからにリアル刻印でしょうね。
スライド右側はタナカワークスの刻印だけが入っています。
最初これはスライドストップレバーと思ったんですが、セフティーレバーだったようで180°回転させることでファイアポジションとセフティーポジションを入れ替えれます。
ちょっと操作性は悪いと感じますね。
握り直さないと片手では操作は難しそう・・・( 一一)
180°回転させると赤点が隠れてSの文字が現れたらセフティーONです。
セフティーがON状態だとトリガーが固まって動かなくなります。
こっちはM9と違っう方式のようですね。
グリップは起伏ががないストレートなグリップでシボ加工がされています。
グリップの下側には大きく(PB)の文字が入った刻印がされています。
シボ加工はされていますが、滑り止め効果はない感じですね。
ww2時代の銃ということもあってサイトに見やすくする工夫は無し
小さいフロントサイトとリアサイトがあるだけで狙うのは難しそうです。
精密射撃にはもちろん向きませんが、古い銃なんてそんな物です。
逆にこれが味を出していて良いんですよね!
古いガスガンなのでファイアリングピンなどの再現はありません。
一応サイトを覗いてみるとやっぱりサイティングは難しい・・・
グリップ左側にはランヤードリンクがあり、亜鉛パーツで再現されています。
勿論この時代ではまだマガジンリリースはまだレバー式が現役だったのでグリップの下側にはレバーがついています。
マガジンリリースレバーはスムースに動きます。
自重での落下はしないのでマガジンリリースレバーを押し込んでから手で軽く引っ張り出す必要があるので、マガジンチェンジは片手では不可能です。
マガジンは割りばしタイプですが、マルイと違って亜鉛で作られています。
マガジンが割りばしタイプなのでもちろんガスタンクは本体内蔵です。
でもガス注入口がレバーで見えなくなってしまうのでレバーには穴があけられてレバーからガスを注入するようです。
ちょっと嫌なのがガスタンクが内蔵式なのでかなり温めにくいです。
それにコンパクトすぎてガスの気化室がなく、生ガスを吹きやすく、冷めやすいのでまともに作動させにくいのが欠点ですね。
銃口側は結構隙間が目立ちます。
スプリングガイドもマイナスネジで止まっているのでリアルとは言い難い
コッキングさせるとスプリングガイドは見えずにバレルだけむき出しになります。
WAのⅯ1934はリコイルスプリングガイドもしっかりと見えるのでやはりレトロガスガンなので仕方がない部分なのでしょう。
ここも昔のガスガンならではでフルストロークではありませんし、ブローバックエンジンが見えてしまいます。
なのでスライドストップはかかりません。
でもショートストロークブローバックなので作動は機敏で素早いブローバックがします。
握って見るとやっぱり手が小さくてもグリップはぎりぎりです。
マガジンに長いフィンガーレストがついているおかげで何とか握り込める。
両手で構えると銃が小さくて、逆に握りづらい・・・
構えるのなら片手だけで狙ったほうが安定して狙いを付けれそうです。
重量は399g!メチャクチャ軽いです。
コンパクトハンドガンですが、それでも約400gはかなり軽い
実際もって見た感じは大きさの割に重さはありますが、やはりHW樹脂でもないので軽いです。
マガジンの重量も72gです。
シングルカラムタイプでしかも割りばしマガジンなので亜鉛でできているにも関わらず軽量です。
そりゃそうですよね。
ガスタンクは本体に内蔵されていますから必然的に本体の方が重くなります。
タナカ製 ベレッタ M1934比較
せっかくなので近代の傑作拳銃の1つであるベレッタⅯ9を横に並べてみました。
こうして並べてみるとおなじベレッタでも大きさの差が歴然ですね。
それでもやっぱりベレッタの拳銃とあって要所要所のデザインや設計は非常に近いですね。
ベレッタ好きとしてはやっぱりこのⅯ1934はもっていて損はないです。
勿論大きさや作られた年代も違うので精度や操作性はⅯ9には勝てませんが、昔ながらの余計な物を付けないシンプルなデザインなのでとにかく持ちやすい!軽い!
小さい銃にありがちなグリップが小さすぎて指が余るのもマガジンにフィンガーレストがついているので問題なし!
WW2時の小型拳銃と考えればよくとてもいい1丁だと思いますね。
実銃はこれにパーツ点数の削減や大量生産という条件もあったので本当によく考えられた銃ですね。
タナカ製 ベレッタ M1934の評価
レア度 | 100点 | |
---|---|---|
クオリティー | 60点 | |
性能 | 10点 | |
価格 | 60点 |
今回はタナカ製のベレッタⅯ1934でした。
コンパクトピストルと聞くと有名なのはワルサーPPK/Sとかデリンジャーとか思い浮かべますが、ベレッタもちゃんと作っていたんですね。
手のひらサイズでかなりマイナーな拳銃なのでサバゲーなどでコンシールドキャリー戦などでは目立つかもしれません。
ただこのタナカのベレッタⅯ1934は今ではすでに販売終了したガスガンなのでスペアパーツを確保するのが難しいでしょう。
なんといってもこの銃は1990年にタナカが製造した物なのですでに30年近く物歳月が経過していますwww
なのでベレッタⅯ1934が欲しいというのならWA(ウェスタンアームズ)の物をオススメします。
(WAの物は作動やリアリティーなど絶対に上で、タナカのベレッタには実用性には大きな欠点がおりますから・・・)
とはいえこのベレッタⅯ1934というモデル自体がかなり貴重なのでコレクションとしては申し分ないレアな銃だと思いますね。
変わった銃が欲しい人&コンパクトピストルが好きな人にはオススメです!