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JAC製 ブローニングハイパワー修理失敗!直そうとしたら想像以上に直すのが難しかった

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今回はレストアしようと思ったかつてのエアガンメーカーJACの名作であったブローニングハイパワーです。

ブローニングハイパワーⅢをいち早くモデルアップしたJACですが、
このブローニングには致命的な欠点がありました・・・それはスライドの亀裂問題!

 

ブローニングやCZ75のようなスライドが薄くてスマートな銃は
強度を確保するのが難しいのでブローバックで負担がかかるとスライドが割れてきます。

 

JACのブローニングはそんな耐久性がペラッペラのスライドに
こともあろうにマルイのデザートイーグル並みのキックが味わえるブローバックシステムを搭載してました(;゚Д゚)

 

めっちゃキレてますよね!素晴らしいです!耐久性よりもキックに振るなんて男らしい!

 

でも耐久性がないのはい事実でしかも今はJACはなくなっちゃってるのでアフターパーツがない状態・・・
つまりパーツ交換はできずにパーツをリペアするしかないのです。

 

それで問題のスライドをリペアしようとしたんですが・・・・無理でした!!(≧◇≦)

なのでタイトル通りで今回はレストア失敗記事です!
もしJACのブローニングを直そうと思っている人の参考に少しでもなったら幸いです(´Д⊂ヽ

JAC製ブローニングHP 外観

まずは外観から!

なんとこのブローニングはハードオフで1100円で手にいてた超ジャンク品です!

 

全体的に傷はそこそこなんですが、30年近くも前のモデルでメンテナンスもされたいなかったようなので錆びとかダメージが目立ちますね。

スライドやトリガーも作動自体はするもののかなり渋くまともには動きませんwwww

スライドの右後端部分が吹き飛んでます(;゚Д゚)

これはJAC製のブローニングに見られる持病の様で
ブローバックの衝撃がすべて後端に集中することで割れてしまうようなのです(;´∀`)

 

せめて割れた破片があれがボンドでくっつけることができるので修理が楽なのですが、
パテで整形して元に戻す必要がありそうですね~

ちゃんとJACであることの証明として刻印にも(JAC)の刻印が確認できます。

結構びっくりしたのがこのバレル!

ステンレス製のメタルアウターバレルが装着されていました!

マルイとかでは普通はプラのアウターバレルなので、すでにないメーカーさんということなんですが、純正でこのメタルアウターバレルのインパクトは強力です!

質感もこのバレルだけ群を抜いています!(ここまで力を入れなくていいから破損対策してくれよぉ~)

JAC製ブローニングHP 分解

外観も早々に終了したので早速分解ですね。

このJACのブローニングはアフターシュート式ブローバックを採用していて、今のマルイやKSCのブローバックシステムとは設計が違います。

 

なので簡単にスライドとフレームは分割できないようになっているのでまずはグリップやセフティーレバーから取りはずします。

画像のセフティーレバーを六角レンチで外します。

セフティーレバーを取ったらクリックボールと小さいスプリングがあるので注意!

スプリングの方は本体にくっついているので無くさないように!

グリップパネルもマイナスドライバーで外します。

ここまでは簡単ですが次から本番の分解です!

グリップ内部のハンマースプリングを前方に引っ張りだしてスプリングのテンションを外します。

内部もめちゃサビていそうですねwww

このスプリング一式をドライバーか何かでグイって前方に引っ張ればテンションが下がります。
この時まだハンマー自体は取り出せないので無理に取ろうとしないように!

取り外した画像ですが、次にスライドストップレバーとレバー下の+ネジを取り外します。

スライドストップレバーは抵抗がありますが、Ⅿ1911系のガバメントと外し方は同じなので問題はないでしょう。

経年劣化のせいかあちこちにクラックが発生しているのでフレーム自体の強度も下がっているでしょうね(´Д`)

ボンドやパテで強度の補強が必要でしょう。直すところてんこ盛りですwww

ここまでくるとフレームとブローバックユニット一式を取り外すことができます。

画像から簡単にフレームとスライドは分割できないことが分かるでしょう!

 

ブローバックの機関部はすべてスライドにくっついているので衝撃すべてがスライドに集中するということです!

ただこの機関部自体はスチールで剛性も高い設計なので簡単には破損することはないでしょう。(だからそこじゃなくて!スライドの強度をもう少し・・・)

フレームとスライド部分を分解したら今度はスライドとシャシーの分解です!

まずはアウターバレルを反時計回りに回してバレル自体を取り外します。

そうするとスプリングだけスライドに取り残されるのでスプリングも取り外します!

ブリーチ部分に六角レンチでシリンダー一式が止まっているのでここも緩めて外したら・・・

その裏側にさらにブリーチ部分を停めているリアサイトにある+ネジがあるので取り外します。

ということで取れました。これでスライドとシャシーの分割も完了です。

スライドを直すためにはフレームも外さないといけないのでかなり手間がかかるエアガンですね。

 

分解中に注意することは経年劣化しているパーツが多いので無理に力を入れないことが重要!

ネジとかも強く締めすぎると舐める可能性があるので締めすぎにはご注意を!アフターパーツがもうありませんからね。

JAC製ブローニングHP リペア1回目

ということでバラバラにした元ブローニングだったもの破片たちです。

とりあえずこいつらのパーツ一つ一つをレストアしていきます。

 

すでに分解している最中に嫌な予感しかしなかったのでワクワクが止まりませんね!

これは 楽しいそうだぜ!

スライド内部はスプリングでつきた多数の傷と錆の粉が付着していたので洗い流しました。

結構スライドを引いた時(シュッコ!シュッコ)と鈍いスプリングの音がしていたので、スプリングの油が切れてしまっていますね。

スライド後端部もガリガリと削れています。

しかも後ろが吹き飛んでいて風通しがかなり良くなっているので整形しないと(;´∀`)

とりあえずスライドのリアサイト周辺に細かいクラックが多数あったので、半田ごてを使ってプラ溶接しました。

どうやらリアサイトとシャシーをネジで固定しているためリアサイトにもブローバックの衝撃が伝わってだんだんとクラックが入ってくるようです。

・・・なんでここも割れてるの?(;゚Д゚)

なんかフレームもあちこち割れまくっていましたwww
なんでここが割れるのか全然わかりません?

特に衝撃が伝わりやすい場所とは感じませんが、ここもプラ溶接しておきます。

プラ溶接が終わったのでタミヤのエポキシパテを詰めた後に同じくタミヤのラッカーパテで穴埋めして表面処理します。

分解時に説明するの忘れてましたが、ここも反対側のネジを押し込んで回してロックを解除してあげればマガジンリリースも取り外せます!

マガジンのリリースは自重では落下しなかったので軽くヤスリで削ってやったらスムーズに落下するようになりました!

ご覧の通りでスライドの後端部分もエポキシパテで整形し直しました!一番めんどくさい作業でしたね。

とりあえずこれで後端は元に戻りそうです。

塗装しましたが、何度やってもフレームの亀裂が消えないのでこれで妥協することにしました。

大体は分からなくなったのでこれで良いかなぁ~って感じです。

スライドも再塗装して外観的にリフレッシュ完了です!

全体的にヤスリかけたので多少エッジが取れてしまうのは仕方がないですが、特にスライド後端は損傷が激しいので丸くなっちゃいます。

ということでリペア完了!

バッチリ直った!と調子に乗ってコッキングをバシバシやっていると悪夢は再び忍びよっていました・・・

JAC製ブローニングHP リペア2回目

せっかく直したのに、ご覧の通りでスライド後端がまた吹き飛びましたwww

ちゃんとくっついていなかったのかな?と
思いながら瞬間接着剤でくっつけてまた表面処理と塗装をしていきます。

こんな感じで整形し直したついでに・・・新たな割れ対策の加工をしました。

肉薄だったスライド後端部分の面積を増やしてブローバックの衝撃にも耐えられるようにこのようにしました。

実際に効果はあったようでスライドを握ったときの剛性が上がった感触がありました。

ブリーチの後端の先っぽ部分にブローバック時の衝撃が集中しているようなのでブリーチ自体も加工することに!

ということでブリーチの後端部分を切り取って後端の衝撃を受け止める面積を増やして割れを防止するようにしたいと思います。

まず先端の方の突起をペンチでもぎ取りました。断面がスチールで鋭かったのでヤスリを掛けてフラットにしてから・・・

ご覧の通りパテで表面を慣らしていきました。これでブリーチの後端部の加工は終了です。

念のためブローバックスピードを遅くして衝撃を和らげるためスプリングもカット!

これで大丈夫だろう・・・と思ったのですが、

 

タイトル通りでこの後、ブリーチを停めているリアサイト部分からクラックが入り、
すぐにスライド後端が吹き飛んでしまいました(*´Д`)

以上で修理してもきりがないのでリストア断念!m(__)m

JACのブローニングであえて直すとしたら・・・

まずレストアが難しいブローニングちゃんですが、あえて直すとしたら、

マガジンキャッチとマガジンをオススメします。

 

マガジンキャッチを少し削り込むことで自重でマガジンが落下するようになるので、
マガジンの出し入れが結構スムーズになります。

 

マガジンはスライドのひび割れもそうなのですが、スライドストップも対策が入っている訳がないのでスライドストップするとスライドがガンガン削られていきます。

マルイのようにフォロアーストッパーもないのでスライドを引けば必ずスライドストップ機能が掛かってしまうので、
スライドストップが掛からないようにマガジン内のフォロアーを取り除くこともオススメです。

 

フォロアーを取り除くことで自分でスライドストップレバー操作しなければスライドストップが掛からなくなるので削られることがなくなります。

個人的にですが、貴重なモデルなのでスライドストップをキャンセルして少しでも寿命を延ばしたほうがいいかと思います。
(もちろん作動ギミックの再現重視でスライドストップ機能を残すのも選択としては大いにありです!)

結論:JAC製ブローニングが欲しい人は動かすな!

ということで無事レストア失敗です!

まぁ厳密にいうと一度は直しているんですが、すぐに壊れてしまうので完全に観賞用!
一度直したら絶対にコッキングしちゃいけません!!

 

たまにヤフオクとかメルカリでもこのJACのブローニングを見かけます。

けっこう状態の良い個体もあるようなので、欲しい方!!

ぜひ心にとめて欲しいのが・・・
壊したくなかったらスライド引くなっ作動させるなっ!!!以上ですwww

 

実際に触れてみた感じはかなりもったいない・・・
だってアウターバレルはステンレスだし、トリガーの切れは気持ちいい、マガジンの質感とかも抜群でかなりいいものです。

でもやはりスライドの固定方法とキックの強さが致命的です。

モデルガンとして運用しようと考えていましたが、流石にこれは無理でしたwww
簡単にスライドが割れてしまう(;´∀`)

 

最終的にスライドの後端が耐え切れなくなってちぎれ飛んで、
弾の代わりにスライドを飛んでいってしまった始末です!!⇦大興奮してました。

 

個人的には壊れてスライドが飛んでいった状況が楽しかったので大満足ですが、壊したくない方はリペアしたらそのまま飾っておいた方が賢明だと思いますね。

さっきも言いましたが、モデル的にも技術的にもこのJACのブローニングはかなり良く貴重なので是非でに入れたら作動させずに飾っておいてあげてください!

ちゃんとした作動と耐久性が高いブローニングHPが欲しいのならタナカ製のガスガンかマルシン製のモデルガンがおススメです!

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