みなさんご存じⅯ1911A1を代表するガバメント系
某ゲームの主人公が言っていたように100年以上たった今でも派生版が作られているほどの傑作自動拳銃ですね。
エアガンでもめっちゃいろんなメーカーがモデルアップしています。
このガバメントを設計したジョン・ブローニングは色んな銃を設計しましたが、ガバメントだけが傑作拳銃ではありません。
その中でもブローニングHP(ハイパワー)は有名です。
ブローニングHPはバイオハザード2でも登場していて、RE:2では(JMB HP3)の名で登場します。
今回はそんなコルトガバメントの陰に隠れてしまった名銃のFN・ブローニングHP(ハイパワー)の紹介です!
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タナカ製 FN・ブローニングHP(ハイパワー)のスペック
タナカ製 ブローニングHP MkⅢ スペック
- 全長 203㎜
- 重量 608g
- 弾丸 6mmBB弾
- 作動方式 ガスブローバック式セミオート
- 装弾数 20発
- 価格 23000円(新品税別価格)
ブローニングHPは1926年にコルト・Ⅿ1911(ガバメント)の設計者で有名なジョン・モーガン・ブローニング氏が死去する前に作成したオートマチック拳銃
当時フランス軍は次期軍用拳銃の選定でFN社に作成を依頼
更に銃自体の設計をFN社はブローニング氏に依頼したことで1935年に作られたブローニング氏最後の作品でもあります。
特徴としてコルト・Ⅿ1911と同じ内部にさらに改良を加えたものを使用、名前の通り(ハイパワー=高火力)の通りダブルカラムマガジンを初めて採用したので13発とガバメントよりも5発も多く発射できるようにされている。
ブローニングHPは半世紀以上も作りつづけられた結果多くのバリエーションモデルが存在します。
今回紹介するのはそんなブローニングHPの中でもMKⅢと呼ばれる近代モデルになっています。
タナカのブローニングは結構昔から作られてきたモデルの様で今でも時たま再版しています。
タナカさんはガワや構造を結構リアルに作り込んでいるだけでなく、ブローバックエンジンにも力を入れていてWAとのライセンス契約でブローバックエンジンはマグナブローバック方式です。
なのでブローバックは2000年以前のエアガンと思えないくらい機敏でハードなリコイルが体感できます。
箱の中には説明書とBB弾が少々のみが入っていました。
箱の側面を見てみたら新品当時の物と思われるラベルが張ってありました。
本当は2万2000円だけどセール価格で17600円で買ったってことだよね?
でもこのブローニングはモデルアップしているメーカーが少なくて個体数も少ないです。
なので結構プレミア価格で取引されていて今回紹介するものも1万8500円で購入しました。・・・・新品よりも高くない?(;´∀`)
タナカ製 FN・ブローニングHP(ハイパワー)の外観
外観ですが、HW樹脂で作られていて持ってみると重さと金属っぽい質感
グリップ部分はサムレストがついているので太く感じますが、全体的に細身で扱いやすい拳銃です!
なんだかんだでエアガン買ってきましたが、初のタナカ製エアガンなのですが、タナカの技術力も侮れませんね!(≧◇≦)
ホールドオープン時も今となってはブローニング自体の設計が古いのでリコイルスプリングガイドはないです。
スライドを引いた感じちょっとスプリングが弱いのかコッキングは軽すぎる印象
銃本体を振るとスライドが勝手に(カチャカチャ)動きますwww
スライド銃口側はブローニングHPの特徴の一つの一段削り下げられたスライドが目につきますね。
バレルブッシングも別パーツで再現されていて、ステンレスのような質感です。
左スライド側面には(BROWNING ARMS COMPANY MORGAN UTAN & MONTREAL PQ)の刻印がありますが、右側のスライドには一切刻印がありません。
バレルには9㎜ルガーの刻印、フレームにはタナカワークスの刻印だけがあります。
渋いですよねぇ~ 余計な刻印は一切ない!
MKⅢではサイトは初期のブローニングのタンジェントタイプではなく固定式です。
サイトには3スクエアドットで普通の3点ドット式よりも圧倒的に大きいので見やすいです。
ちゃんとファイアリングピンも再現されていますね。ですがモールドで実際にピンをバシバシ叩いているだけで稼働はしていません。
マガジンはタナカ独特のマガジン前方の角がえぐられているタイプです。
材質は亜鉛だと思いますが、フォロアーも亜鉛でできているので耐久性は高そう
マルイとかはマガジンの前面に残弾を確認する溝があるのでちょっと慣れないですね。
フォロアーもKSCなどのようにロックもできなければ、マルイのように溝に直接BB弾を流し込むこともできません。
マガジン注入口はマガジン底部から入れることができます。
ブローニングHP言えばタナカの方かにかつてはJACというメーカーが販売していましたが、
それはマガジンの後面からガスを注入するタイプでした。
やはりマガジン底面からガスを注入する方が何かと楽ですね(*'ω'*)
セフティーはガバメントと引きつづきコック&ロックを採用!
ハンマーをダウンしている状態だとレバーを最大まで上げることができてセフティーに入ります。
1980~1990年代の銃なのですが、すでにアンビタイプのセフティーになっていて左右からでも操作が可能ですね。
グリップはMKⅢ標準のサムレストが着いたハーフチェッカーグリップがついています。
若干太いグリップですが、サムレストのおかげで結構握りやすい。
こうして後ろから見てみるとグリップの太さが分かりますね。
銃本体はかなり細見なのもガバメント譲りなのでしょう。
HW樹脂で作られているのですが、細見のボディーのためか持った時に感じる重みに反して重量は軽量な682gでした。
口径は違いますが、シングルカラムのガバメントよりも軽いです。
マガジンの重量が結構重めです。本体の大きさを考えるとマガジンで重量を稼いでいるのでしょうね。
タナカ製 FN・ブローニングHP(ハイパワー)簡易分解
ブローニングHPの簡易分解ですね。
分解方法はガバメントと基本同じでノッチ部分からスライドストップレバーを引き抜くだけで分解できます。
でも構造的に分解前提で作られているようでガバメントよりも分解しやすくなっています。
まずスライドをひてコッキングセレーション前方の窪みにセーフティレバーをひっかけます。これでスライドをノッチ部分で固定することができます。
ガバメントみたいに自分の手で保持して穴の位置を要請する必要がないです。
この位置でスライドが固定されるので後はスライドストップレバーを引き抜くだけで簡易分解できます。
ガバメントとほぼ同じですね。流石設計者が同じだけあってガバメント系からの技術を引き継いでいますね。
後はスライドストップレバーを引き抜くだけで分解完了♪
基本的な分解方法はガバメントと変わりません。むしろガバメントよりもスライドを固定させることができるのでバラし易いですね。
タナカの設計自体は古いもののままの様で六角レンチで調節するみたいです。
いちいち六角レンチで調節するのはめんどくさいですねぇ~
とはいえこの銃をサバゲーでガンガン使っていく人はそう多くはないはずなので問題ないといえば問題ないでしょう。
このタナカのブローニングの最大の弱点が見えますね。
矢印の物が構造がリアルさゆえに亜鉛パーツでは負担がかかるパーツノズルガイドとシアーレバーですね。
ネットの情報を見てみるとノズルガイドよりも圧倒的にシアーレバーの方が壊れやすいようです。
トリガーを引いても粘るような(グググっ)っとしたトリガープルの原因はたぶんこのパーツでしょうね。
(マイナー 銃の部類ですが、カスタムパーツとして強化シアーが販売されているのでまともに使うには交換は必須でしょう。)
ブローニングハイパワー用強化シアーパーツ取り付け!
後日ブローニングHPのシアーパーツを発見したので組み込んでいきます!
ブローニングのシアーパーツといえばEgypt製のシアーパーツ!
昔からある黄金の強化パーツです!
真鍮で作られていて、この強化パーツを組み込むことでタナカのブローニングの弱点であるシアーレバーの剛性を確保して、トリガープルの重さも解消できます(≧◇≦)
今回は個人的にEgypt製に拘って組みましたが、楽天やAmazonにはありませんでした(-_-;)
なので簡単に入手できないような感じなのでパーツのブランドに拘らないのだったら選民思想さんから強化シアーが出ているのでそちらでもいいと思います。
ということでブローニングHP復活の儀式の開始です!(≧◇≦)
まずはシアーレバー組み込みのために分解です。
簡易分解でバレル一式取り除いたら機関部であるブリーチを取り出します。
ブリーチを取り出すためにネジ穴を探すが・・・ない!?「どうやったら分解できるのか?」と思いましたが、
難しいことはなくノズルガイドについている突起1つで止まっているのでスライドを軽くたたくだけでポンっとブリーチが外れました。
ここ一点だけで止まっていました。
ちゃんとブリーチは固定されてませんが、作動には一切問題ないようですね。
叩くのが心配ならノズルガイドをずらすだけで分解できます!
今回交換するのはこの2つのパーツです。
問題のシアーレバーともう一つはノズルガイドです。
実はシアーレバーは強化シアーが届く1日前に破損して割れていますwww
Egypt製は2つセットの販売でしたが、ノズルガイドはそこまで破損しやすいパーツではないので交換必須ではない感じですが、念のために交換です。
もったいないしね(#^.^#)
ブリーチを取り出したらスライドについているシアーレバーを取り外して、シアーレバーを固定するためのピンを外します。
このピンですが、シアーレバーと圧着して入っているようなので、
シアーレバーを割って取り出さないといけません!
なので純正のシアーレバーは画像の通りバッキバキに割ってしまいましたwww
ピンとシアレバーをこんな風に組み合わせます。
注意ピンとシアーレバーの穴の大きさが結構タイトです。
ハンマーでたたいて穴に入れようと思っても中々うまく入らないので軽くヤスリでシアーレバーの穴を広げてからハンマーでたたいた方がいいですね。
Egypt製のシアーレバーは真鍮でぶっ叩くと曲がるので要注意です!
後は逆の手順で戻すだけ
シアーレバーについているピンとスライドの穴を合わせてシアーレーバーを取り付け・・・
ブリーチとノズルガイドを一緒にスライドに戻すだけで完成です!
強化ノズルガイドには固定用の突起がないのでブリーチは固定されないので注意ですね。
叩くと簡単にブリーチがずり落ちてきますが、作動や剛性には問題はありません!
この状態になったらあとはバレル一式を戻すだけで・・・
カスタムパーツの組み込み完了です!!
Egypt製のノズルガイドとシアーレバーを取り付けての作動も確認しましたが、問題なく作動します。
気になっていたトリガープルの粘るような重さかなり解消されて作動もよくなりましたね♪
これで弱点のシアーレバーの剛性とトリガープルの重さが解消されました。
おまけでコッキングした時の音が
今までの(カッシャッ!)という乾いたコッキング音から(カッキンッ!)という甲高い金属音に変わりました(≧◇≦)
中古とはまともに作動させてはいなかったのですが、それでも純正のシアーレバーは簡単に逝ってしまったので強化シアーへの交換はほぼ必須といっていいでしょう。
ノズルガイドの交換は必須ではないので、
シアーレバーだけでいいという人は選民思想の強化シアー
拘る人はヤフオクでEgypt製のシアーレバー&ノズルガイドを購入したほうがいいでしょうね!
タナカ製 FN・ブローニングHP(ハイパワー) 命中精度
ということでタナカ製のブローニングHPの命中精度なんですが、20発中7発命中とあんまり命中精度はよろしくないのかなぁ~と感じます。
使用弾丸はS2Sの0.2gバイオBB弾・射撃距離は約10mです。
キックに関してはマグナブローバック+HWスライドの組み合わせでなかなかのハードキックで楽しいのですが、切れが少し悪いせいもあって若干モッサイ印象を受けます。
KSCの昔の05HKブローバックシステムを若干作動をよくした感じといったところでしょうか?
とはいえマルイ製の命中精度と比べてしまうと劣ってしまうのは仕方ないことです。
作動はしっかりするし、ちゃんと撃ちきれてスライドストップもしっかり掛かったのでガスブローバックガンとしての性能は正直今一つなんですが、
貴重なブローニングHPの作動を楽しめることに価値があるので、このタナカのブローニングHPは作動するだけでロマンがあるといえるのでそこは100点なのではないでしょうか?
実際に他の銃よりも細身のスライドが作動して強いキックが楽しめる銃はあまりないので作動を楽しむための銃だと感じますね。
タナカ製 FN・ブローニングHP(ハイパワー) 評価
ということでタナカのブローニングHPのレビューでした。
名門のタナカ製ということもあってブローバックやフォルムはばっちりで、マグナブローバック+HW樹脂の組み合わせはキックがとても楽しいです!(命中精度はよろしくないですが・・・)
それにブローニングHPはモデルアップしているメーカーが少ないので希少性もいいです♪
さっきも書きましたが、他にJACというメーカーがかつて生産していたのですが、やっぱり耐久性に問題がありましたから中古で買うんだったらタナカ製を推します!
JACのブローニングはキックがかなり強くてデザートイーグルみたいな反動が来る半面スライドに負担がもろに来るのでコッキングして遊んでいるだけでスライド後端が吹き飛びます。(笑)
タナカのブローニングはそういった致命的な耐久面のデメリットはないです。
シアーレバーが折れやすいですが、アフターパーツも出ているのでリペア&強化カスタムができる分、タナカ製の方が良いと感じますね。